夏場にかけ生い茂った庭の雑草も枯れ始める今頃は、来年に向けた雑草対策をするのにいい時期でもあります。
すでに雑草の種子が土に落ちた後なので、成長した草だけでなく、種子を含めた対策が必要となります。
この記事では、秋から冬にかけてできる雑草対策の方法とおすすめのアイテムを紹介します。
秋・冬の雑草対策方法
グラウンドカバー(低木類の植栽)
グラウンドカバーとは、雑草より丈の高い植物をあえて茂らせ敷き詰めることにことにより、雑草に日光が当たらないようにして成長を抑える方法です。
グランドカバーとして植えられる植物は、一般的に雑草を駆逐してしまうほど強い性質を持っており、日陰や人に踏まれるところなど、条件が悪い場所でも育てる事ができます。グラウンドカバーとしておすすめする植物としては、シロクローバ(シロツメグサ)や、アジュガ、ヒメイワダレソウなどがあります。
シロクローバー(シロツメクサ)
シロクローバー(シロツメクサ)は生育が旺盛でよく茂るため、グラウンドカバーに適しています。
固有の根粒菌で空気中の窒素を土地に固定し、土壌を肥沃化する働きもあります。
植え付けは春から秋口がおすすめです。
種子も安価に売られているので、低コストで広い面積に対策を施すことができます。
ヒメイワダレソウ
ヒメイワダレソウは繁殖力が旺盛で広がるのも早いため、グラウンドカバーに適しています。
人に踏まれでも枯れることがなく、見た目が芝生っぽいので、芝生の代わりに植える植物としても人気が高いです。
ただし、根を深く降ろすので、一度植えると撤去が難しくなるのでご注意ください。
寒さや暑さに強いので、植え付けは年中OKです。
冬は枯れたような茶色になり、春になるとまた新芽が伸びて緑色になります。
日当たりや水はけが良い場所に植えると、初夏に小さな花をたくさん咲かせます。
アジュガ
アジュガはシソ科のハーブです。止血作用や鎮痛作用があり、かつては薬としても用いられてきました。
常緑で日陰に強く、生育が旺盛なので、グラウンドカバーに適しています。
植える場所によっては繁茂しすぎて手に余る場合もあるようなので、計画的に植えてください。
寒さや暑さに強く、春には青紫色やピンクの花を咲かせ、冬も美しい緑の葉を楽しめます。
一般によく出回っているのがアジュガ・レプタンスですが、他にもさまざまな品種があります。
除草剤
除草剤は一番手軽で楽にできるの雑草対策です。
除草剤にもいくつかのタイプがありますが、秋冬向きなのは土壌処理剤入りのもの。
土壌処理剤入りの除草剤には、発芽抑制ホルモンが入っており、土壌の表面近くに薬剤をまいて層を作ると、伸び始めた雑草の芽や根から吸収され、雑草が成長する前に枯らすことができます。
除草剤は微生物や光などが関与して分解され効果が失われるので、畑でも使用できます。
※詳しい取り扱い方法は商品の使用上の注意点を確認してください。
効果の持続する期間は薬剤によって異なりますが、おおむね3カ月から半年間ほどのようです。
おすすめの土壌処理剤入り除草剤
サンフーロン
雑草をしっかり根まで枯らすことができます。
特に枯らすのが難しいとされるイネ科雑草もしっかり枯らします。
また、速やかに分解され安全なので、畑でも使用できます。
ラウンドアップマックスロード
散布後すぐに効いて、根まで枯らすことができます。
特に枯らすのが難しいイネ科の雑草もしっかり枯らします。畑でも使用できます。
防草シート&砂利
防草シートで土を覆い雑草の芽に日光が当たらないようにして、雑草の成長を抑制します。
防草シートを選ぶポイントは、耐久性や水はけのよさ、価格、見た目の良さなど。
おすすめは人工芝タイプのものです。
普通の防草シートは真っ黒なので、上に砂利などをかけて見た目を良くしますが、人工芝タイプなら景観も損ねず、処分する際も楽にできます。
その他、人工芝タイプの防草シート
草焼きバーナー
草焼きバーナーで土の表面を焼くことで、雑草と一緒に土に落ちた種子ごと焼却します。
種子まで処分できるので当面は草が生えこなくなり、同時に殺菌や殺虫もできるので土壌の活性化にもつながります。
南相馬市では、庭でのごみの焼却は禁止されていますが、草焼きバーナーの使用や庭で刈った草の焼却は問題ないとのことです。
とはいえ市に近隣住民から苦情が届けられた場合は注意を受けてしまう場合もあるようです。
風の強い日は使用を避けたり、煙が近所の家に入っていかないように火力を抑えるなど、火災事故には細心の注意を払ってください。
おすすめの草焼きバーナー
灯油式草焼きバーナー「新富士バーナー GT-200」
「新富士バーナー GT-200」の使い方はこちらが参考になります。
その他おすすめの草焼きバーナー「新富士バーナー KB-210L」
石・レンガ・タイル貼り、ウッドデッキ、舗装
レンガやタイルを土地に敷き詰めたり、ウッドデッキで土地に影を作ったり、舗装することで土に日の光が当たらないようにして雑草の生育を抑えます。
コストはかかりますが、長期的に有効な雑草対策となります。
以下は天然石が貼り付けられたマットです。
表面に天然石が貼り付けられており、敷くだけで雑草対策になります。
石と石の間をカットできるのでスペースを合わせることもできます。
まとめ
以上、秋から冬にかけてできる雑草の対策方法でした。
なるべく来年の雑草処理が楽になるように今から頑張りましょう。
うちでは手軽で見た目も踏み心地も良さそうなヒメイワダレソウよるグラウンドカバーを試してみようかと思います。