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西日本豪雨と3年前の南相馬の大雨を比較してみた【バックウォーター現象は南相馬市でも起きていた!】

水災2018年7月6日から8日にかけ、西日本を襲った記録的な豪雨は、広範囲に土砂崩れや河川の氾濫などの甚大な被害をもたらしました。

広島県では大規模な土砂災害が多発。

岡山県倉敷市真備(まび)町では、堤防が決壊し、地区の約3割が水没しました。

この記事では、南相馬市で2015年9月に降った大雨と比較しながら、あなたにもできる水災対策を紹介します。

今回の豪雨の岡山県の雨量は?

西日本豪雨で、6月28日から7月8日までの11日間の総降水量は、高知県などで1000ミリを超えた一方、多くの死傷者が出た岡山県などは600mm以下だったことが、気象庁のまとめで分かっています。

この降水量を、2015年9月に南相馬市に降った大雨の降水量と比較すると、

2015年9月の南相馬市の総雨量は5日間で385.5mmだったので、単純に11日換算すれば848mmになり、降水量だけでいえば南相馬市の方が多かったことになります。

2015年9月の南相馬市の降水量

堤防が決壊した原因は?

では、なぜ今回堤防が決壊する事態になったのでしょうか?

その原因として、国土交通省は「バックウォーター現象」を上げています。

バックウォーター現象とは?

バックウォーター現象とは、雨で本流の水が上昇し、支流の水が本流に合流できなくなり、支流の水位が上昇する現象を言います。

高速道路で加速車線から本線に合流する際、本線をたくさんの車が猛スピードで走っていて、なかなか合流できずに、加速車線が渋滞している状況をイメージすると分かりやすいかもしれません。

今回、一気に大量の雨が降ったために、急遽、本流の高梁川上流のダムの放水をせざるを得なりました、そのため本流の流れが一気に強まり、水位も急激に上がって、支流の小田川の水が合流できなくなったために、傾斜が緩やかな小田川の水が流れにくくなって溢れ、堤防が次々に決壊する事態となりました。

この現象は、2015年9月の大雨により、南相馬の一部地域でも発生しています

それは、原町区仲町付近を流れる水無川と大木戸側の合流地点です。

水無川と大木戸側の合流地点

水無川と大木戸側の合流地点

支流の水無川からの水流が、本流の大木戸川に合流できずに行き場を失い、土手が半壊するに至りました。

土手が決壊した場所

岡山で決壊した場所は、高梁川と小田川の合流地点から3.4キロ上流でした。

支流付近の住宅も安心できないですね。

ダムの放流のタイミングの影響もあったかと思われますが、早めの護岸対策が求められます。

広島県ではため池の決壊も

二次災害の恐れ ため池の決壊広島県の福山市では、ため池の決壊が発生し、死者も出ています。

豪雨で堤防がもろくなったのが決壊の原因とみられています。

ため池とは、農業用水を確保するために人工的に造られた池のこと。

ため池は江戸時代以前に造られたものが多く、全国に約20万カ所あります。

一般的に地元農業者らが管理しており、決壊すると被害が出る恐れがある「防災重点ため池」を中心に、老朽化したものから堤防改修などの対策を進められていますが、数が多く追い付かないのが現状です。

地図で見ると分かりますが、相双地区にも多くのため池があります。

相双地区のため池(一部)

あなたにもできる水災対策は?

水災保険に入る

川辺にお住まいの方は、水災保険付き火災保険へ加入・乗り換えの検討をしましょう。

以下のサイトでは、3分ほどで水災保険付き火災保険の料金のシミュレーションができます。

【インズウェブ火災保険一括見積もりサービス】

標高をチェックできるWEBサービスで避難する方向を確認

国土地理院「地理院地図」国土地理院「地理院地図」

あなたの家と周辺の標高をチェックしましょう。

洪水が発生した際、水流がどちらに向かうのか確認できます。

使い方
  1. 地図をクリックして拡大し、見たい地域を表示します。
  2. 画面上部にある検索窓から公共施設名、経緯度、市町村名などを入力し検索することもできます。
  3. 調べたい地点をクリックすると、地図の下部に「標高:◯m(データソース:DEM5A)」と表示されます。

簡易水嚢の作り方を覚える

長崎県のホームページで簡易的な水嚢(すいのう)の作り方を紹介しています。

家庭でできる浸水対策

避難警報の種類を確認する

市から発令される避難情報には、以下のものがあります。

避難準備・高齢者等避難開始
  • 避難に時間を要する人(ご高齢の方、障害のある方、乳幼児等)とその支援者は避難を開始しましょう。
  • その他の人は、避難の準備を整えましょう。
避難勧告
  • 速やかに避難場所へ避難をしましょう。
  • 外出することでかえって命に危険が及ぶような状況では、近くの安全な場所への避難や、自宅内のより安全な場所に避難をしましょう。
避難指示(緊急)
  • まだ避難していない人は、緊急に避難場所へ避難をしましょう。
  • 外出することでかえって命に危険が及ぶような状況では、近くの安全な場所への避難や、自宅内のより安全な場所に避難をしましょう。

とにかく避難勧告が出た時点で速やかに非難しましょう。

家族に高齢者がいる方は、避難準備警報が出た時点で、早めに避難しましょう。

避難所を確認

避難所の確認平時から最寄りの避難所を確認しておきましょう。


まとめ

以上、今回の西日本豪雨で堤防が決壊した地域と3年前の南相馬市の大雨との比較と、水災対策を紹介しました。

支流流域でも「バックウォーター現象」により堤防が決壊する危険性があることを今回初めて知りました。

川辺にお住まいの方は、くれぐれも気を付けてください。

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