相馬市とIHIは4日、再生可能エネルギーの地産地消型マネジメントシステムの実証研究を行う「そうまIHIグリーンエネルギーセンター」を市内に開所した。
この事業は国や福島県の補助を受け、持続性のある地産地消型スマートコミュニティーの構築と水素を活用した社会に向けた実証研究の場を目指して、3年前から進められていたもの。
用地を相馬市が市有地5万4000平方メートルを無償貸与し、IHIが施設を整備した。
立谷秀清市長のコメント
「小さな自治体は下水処理にエネルギーがかかっている。相馬でモデルを作って、日本中にセールスしたい
「そうまIHIグリーンエネルギーセンター」で計画されていること
太陽光発電
標準的な世帯約500世帯分に相当する1600kw(キロワット)の電力を生み出せる太陽光発電設備を設置。
発電した電気は、近隣の相馬市下水処理施設に送電する。
余剰電力も多目的に活用
余剰電力については、以下の複数の用途に使用される予定。
- 水の電気分解による水素製造装置で水素の製造実証研究を行う。
- 大型蓄電池に充電し、夜間など不足時に使用する。
- 下水処理施設内に設ける電気ボイラーでつくった蒸気で下水汚泥を乾燥、バイオマス燃料に転換する実証研究なども行う。
製造した水素は、関連技術の研究設備で使用
水素製造装置で製造した水素は、再来年から水素をアンモニアなどに転換する水素関連技術などの研究設備で使用される。