震災と原発事故で運転を見合わせているJR常磐線の竜田(楢葉町)-富岡駅間(6.9キロ)の運転再開が10月21日に決まった。
運転本数は普通列車の上下線で1日11往復となる。
運行時間は9月20日に発表する予定。
再開により通勤や通学、通院、買い物などの帰還者の生活の利便性向上が期待される。
富岡駅-浪江駅間のバス代行は継続
不通区間となっている富岡-浪江駅間では列車代行バスの運行を継続。
一部は富岡駅発の原ノ町(南相馬市)駅まで走らせる。
時刻は未定で、現在の4本から11本に増便する予定とのこと。
富岡町民の帰還促進が期待される
富岡町は帰還困難区域を除き、4月に避難指示が解除されたが、町民の帰還や町の復興を促進する上で鉄路の復旧が課題だった。
新しい富岡駅舎はほぼ完成
津波の被害を受けた富岡駅は約100メートル北側に移転される。
駅舎はほぼ完成し、現在は駅設備や内装の工事が行われている。
富岡駅~浪江駅間は2019年度末までに開通予定
これで残った不通区間は、富岡駅~浪江駅間(双葉駅、大野駅、夜ノ森駅の3駅を挟む)となった。
JR東日本ではこれらの区間も2019年度末までに開通予定としている。
東北地方において長期間不通となっている区間
これまでの運転再開の経過
2011年10月 | 久ノ浜(いわき市)-広野駅間 |
2011年12月 | 原ノ町-相馬駅間 |
2014年6月 | 広野-竜田駅間 |
2016年7月 | 小高(南相馬市)-原ノ町駅間 |
2016年12月 | 相馬-浜吉田(宮城県亘理町)駅間 |
2016年4月 | 浪江-小高駅間 |